【副腎疲労症候群】入門編(3) 副腎疲労症候群〜休職・休養だけではなかなか改善し難い病、早期に専門外来受診治療を〜

3)副腎疲労症候群〜休職・休養だけではなかな改善が難しい病、早期に専門外来受診治療を〜

 

”副腎疲労”はストレス社会の現代において、潜在患者様は爆発的に増えていると感じます。にもかかわらず、診断と治療に至る窓口が少ないこともあり、受診に至る患者様はまだまだ極めて少ないのが実情です。これは、私も非常に心を痛めている部分です。

 

ごく軽症の場合の除き、”副腎疲労”はただ休養を取っているだけではなかなか治癒にまで至ることが難しい疾患の一つではないかと感じています。理由は既に副腎という臓器自体が機能不全に至ってしまっているためです。

代償できている時期には副腎が鞭打って過剰に働くことでどうにかストレス対コルチゾール分泌のバランスを保っているため、明確に症状は出てきません。そのためこの時期には自覚症状が乏しいことから、この時期に受診される方はほとんどいらっしゃいません。

副腎のオーバーワークが限界に達して機能がガクッと落ちてしまう、機能不全、の時期まで至って初めて、強烈な疲労感、倦怠感等に襲われどうにもならなくなって病を自覚されることがほとんどだと思います。

そうなると、既に発症した時点で副腎は機能不全の状態まで、要は”ボロボロ、ヘタヘタ”の状態に至ってしまっていますので、そこからある程度ストレス負荷を一時的に減らしたとしても、負荷軽減できている期間は少し自覚症状が改善したように見えても、また同じ日常生活(職場や学校、家庭等)に戻ってしまうとストレス負荷も元通りまで増えてしまいますので、結局は再発と休職・休業を繰り返す形で、最終的に、社会生活が継続できなくなってしまうことが極めて多くなります。

治療が自費診療に限られるため、社会的にまだ余力がある段階で、とにかく少しでも早く副腎疲労の専門治療を受けられる医療機関を受診されて、医師の診断を受けて治療を始められることを強くお勧めします。

と言うのも”副腎疲労”は、きちんと診断がついて系統だった治療を受けられれば、勿論相当の時間はかかりますが、”治る”可能性の高い疾患の一つだからです。そして、治療が早ければ、かかる時間も費用もその分軽減される可能性があります。保険診療のみに執着する余り返って副腎疲労を拗らせてしまい、結果、時間も費用も当初の何倍もかかってしまった、と言う患者様も多くいらっしゃいます。

 

誰しも、健康で元気に生きられる時間には限りがあります。その長さは個々によって違いますが、永遠に自立して元気で動き回れるという訳ではありません。元気な時は永遠にこの生活が続けられるように思ってしまうものですが、実は、我々医師から見ていると、人生の中で本当に”元気で自由に過ごせる時間”というのは思うほど長くはなく、想像する以上に極めて貴重で、かけがえのない物なのです。本来、ご家族やお友達と過ごせる楽しいはずだった時間や、仕事や趣味などの生きがいを感じられる時間、幸福を感じられるはずだった人生の本当に”大切な時”を、病は突然、容赦無く全て奪い取って行ってしまいます。

 

貴方にとって、最も大切なものはなんですか?

私には、その最も大切なものの一つが”健康”であることだと思えて仕方ありません。目に見えないもの、普段当たり前だと思っていたことが、本来どれほど大切でかけがえのない物だったかは、多くの方が、失って初めて痛感されます。そして以後生涯、後悔とともに生きることを余儀なくされて行きます。救命救急での勤務で、私自身、それを痛いほど感じて来ました。

ですのでラファエルクリニックでは、受診していただいた方には、漫然と薬を出すだけのような無責任な外来はしません。寿命までの間、”健康で自立した生活”を一日でも長く過ごせるために、予防医療、未病医療を主眼に置いた治療を全力で行います。そうやって早い段階から少しでも病気にならないよう、しっかりとご相談に乗りご指導をします。また患者様にもご自身の体を大切にしていただけるよう積極的に治療に参加していただくようにしています。

現代の日本は平均寿命は長い国であることはよく知られています。しかし実は男女共、平均して寿命前10年前後という極めて長い期間を、食事、排泄、歩行が自立して出来ない状態、いわゆる”認知症”や”寝たきり”といった他者の介護が無いと暮らせない状態で過ごしている、という現実を、皆様はどこまでご存知でしょうか?

 

”長く生きられる”、ということは医療の発展に感謝すべきことであり、非常に素晴らしいことであるのは間違いありません。しかし同時に、どんな状態になろうと”長く生きねばならない”、ということでもあります。時に、これは本当に大変なことでもあるのです。人生100年時代をいかにして生きるかが、現代を生きる人間一人一人に課せられた大きな課題でもあります。

この事実を一人でも多くの方々に知っていただき、是非十分健康なうちから、”ご自身の健康はご自身で守る!”という強い意志を持って自己のメンテナンスをしっかりと行って行っていただければと願っています。

 

ラファエルクリニックがそういった方々の頼れる導き手として力となり、支えとなって、一人でも多くの方に最後の瞬間まで、”余す所なく幸せな人生を生き切っていただきたい”、と願っております。当院は、そんな志を実現すべく信念を持って開業した、”生涯に渡るお付き合い”を目指す、総括的で幅広い医療(西洋医学、東洋医学、統合医療等)をご提案出来る新しい時代のクリニックです。

ご賛同いただける方、どうぞお気軽にご相談ください。

 

 

《参加資料》

「医者も知らないアドレナル・ファティーグ」

ジェームズ・L・ウィルソン著

 

「しつこい疲れは副腎疲労が原因だった」

本間良子著 本間龍介監修

 

 

 

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