【副腎疲労症候群】初級編(2) 副腎疲労症候群の兆候と症状〜あなたもこんな症状で悩んでいませんか?〜

2)副腎疲労症候群の兆候と症状〜あなたもこんな症状で悩んでいませんか?〜

先ずはこちらの質問に答えてみてください。

これらの中の1つあるいは複数の症状が当てはまるかをチェックしていただくことで、ご自身の不調が”副腎疲労症候群”である可能性に気付く一助となるでしょう。

 

 

 

□朝起きるのが辛い・・例)目覚ましを3つかけても目が覚めない

□疲れが取れない・・例)ぐっすり眠ってもまだ疲労感がある 爽やかな朝が訪れない

□塩辛い食べ物が無性に欲しくなる・・例)ポテトチップスが止められない 塩辛い食べ物にさらに塩を振って食べる 梅干しを一日何個も食べる など

□倦怠感(エネルギー不足)・・例)以前は楽しかったことも全てが億劫に感じる 椅子から立ち上がるのでさえやっとだ

□日常的なことがとても疲れる・・例)何をするにもいぜんの10倍の努力が必要だ 日常の通勤でさえ既に疲れ果ててしまう

□性的興味の低下・・例)元気な時なら嬉しいお誘いも、今は全く興味もわかない そんな元気は残っておらず、帰宅して1秒でも早く横になりたい

□ストレスに対処できない・・例)今まで気にならなかった小さなことがいちいち気に障る 交通渋滞でのイライラ、子供を怒鳴りつけてしまう、過食、タバコや飲酒などへの過度の依存傾向 など

□病気や怪我、外傷(トラウマ)から回復するのに時間がかかる・・例)先月ひいた風邪や怪我がなかなか治らない、繰り返し風邪をひくようになりすぐに悪化する 親が亡くなって何年も経つが、悲しみから立ち直ることができない など

□頭がクラクラする・・例)ベットや椅子から立ち上がるときクラクラしたり、目の前が真っ白になる

□軽度のうつ・・例)人生になんの意味も感じられない ”うつ”症状で心療内科や精神科に通院しているが、処方されるお薬を飲んでもあまり改善効果を感じられない、もしくはそのような状態が長く続いている など

□人生のすべてが虚しい・・例)楽しいことなんて一つもないと思ってしまう 仕事も人間関係も空虚に思えて、何もする気にならない

□PMS(月経前症候群)の悪化(女性)・・例)手足のむくみ、頭痛、乳房の張り、下腹部の痛み、気分の落ち込みや気持ちのふさぎ、不安・焦燥感、怒り、イライラなどの症状が月経前にひどくなり、以前より強くなったと感じる

□カフェインが無いと仕事が出来ない・・例)コーヒー、コーラ、チョコレートなどの力を借りないと頑張り続けられない またはこれらをやたらと欲し、日常的に過剰摂取してしまう 止められない など

□思考が定まらずボーっとする・・例)次にやろうとしていたことを忘れる、この後に何をどうしたらいか決められない、など

□記憶があやふや・・例)昼食に何を食べたか思い出せない 職場等で記憶がボコっと抜けることがありミスを連発し注意されることが増えた 寝て起きたら昨日の記憶にところどころ覚えていないところがある、なんだったか思い出せないことが頻繁にある 言われたことの記憶が保持できない(人には言えないが、若年性の認知症なのではないかと不安になることがある) 忘れたこと自体覚えておらず、上司や同僚に指摘されるがどうしてもその記憶自体思い出せない、など

□午前10時までに目覚めない、午後3時〜4時の間はぼんやりしている、夕食後頃になるとやっと元気になる・・例)朝起きることが非常に辛いまたは出来ないが、夜になると比較的元気になり夜が一番動ける、また翌朝になると同じことの繰り返し 詐病と疑われてしまうことが多く、自分でも努力はするのだが本当に朝が起きられなくて、夜になると少し動けるようになる

□仕事がはかどらない・・例)体力、気力が低下して作業に時間がかかったり、長時間続けることが出来ない

□食事を抜くとぐったりしてしまう

□甘いものを食べると一過性に元気になるが、その後だるくなる・・例)甘い物や、精製された穀物(白米、うどん、パン、パスタ等)が主となる食事を摂った後、数時間してだるさが出る

□感情を抑えることが出来なくなり、急にキレてしまう

 

 

 

 

さあ、みなさん、結果はいかがでしたか?

勿論これらの症状の1つだけでは副腎機能低下の決定的な診断を下すことは出来ませんが、その可能性はあると考えた方が良いでしょう。また、もしこれらの症状の多くが当てはまるといった場合は、高率で既に”副腎疲労”を患っている、もしくは併発している可能性を疑うべきでしょう。

もしこれらの症状のうち3つ以上が当てはまっていたら、積極的に副腎疲労について理解され、出来れば治療が受けられる医療機関を受診し相談されてみることを強くお勧め致します。

 

何故なら”副腎疲労症候群”は、現在、日本においてまだ保険診療の病名に入れられていないため、診断は専門的な診断と治療が出来る医師がいるごく一部の医療機関(自費診療)でしか診断に至ることが出来ないからです。

従って、保険診療のみの医療機関を日本中、何十件、何百件回って診察を受け続けていても、残念ながら永遠に診断がつかず、本来行うべき治療には永遠に結びつかないからです。

 

実際の例として、昨年から当院へ通院されており、半年で改善を認め既に社会復帰されながら通院治療を続けていらっしゃる30代の患者様は、当院受診に至るまで何と10年という長い間、「うつ病」の診断で精神科(心療内科)に通院され、抗うつ剤等による薬物治療を続けて来られていました。患者様はたまたまテレビで”副腎疲労”に関する情報を見たことでネット検索をかけた結果、当院が副腎疲労症候群の治療を行なっているという情報に辿り着き受診をされたそうです。当初を思い返し、患者様は、”藁をもすがる思いで受診した”とおっしゃておられました。勇気を出してご相談くださり、医師を信頼して自費診療にもご快諾下さったことで、今では嘘のようにお元気になられました。最近は日常の勤務の合間を見て定期的にジョギングを始められたと笑顔でおっしゃっていらっしゃいました。勿論通院治療はまだまだ継続が必要であり戻ってしまわないところまで持って行くにはご自身の努力のもと、年単位の治療期間が必要になりますが、治療を続けていただければ日常生活は十分営めるところまで改善されておりますので、前倒しで仕事復帰出来たことを考慮すると、収入の面でも、そのままただ待っているだけの状況より格段に改善されているのは確かでしょう。その点でも、自費診療として検査や治療には相応の費用がかかりましたが、総じて、長期的に見れば投資した部分の回収は十分に可能となったのではないかな、と思います。

 

副腎疲労で受診される患者様は皆さん、こういった経緯で治療効果を体感されて行かれ、結果、喜んでいただけることがほとんどです。治療を開始すれば今より少なくともある程度改善は見込めるかな、と医師の立場では推察出来るのですが、副腎疲労は自費診療になりますので、当院の方針として、情報提供と真摯なアドバイスをして本当に必要な検査と治療は誠実にお勧めは致しますが、よく考えていただき、確実にご同意をいただけるまでは、こちらから治療を強いるようなことは一切致しません。治療には医師との信頼関係が不可欠です。ですので本当にラファエルクリニックでの治療を必要としていただける患者様に、全力でお役に立てるよう治療をさせていただくことにしています。

 

ここで一点、ご理解いただきたいことを付記します。誤解なきようお願いです。副腎疲労が診断治療までたたどり着くことがなかなか難しい、というのは、決して誰のせいでもありません。これは保険病名にそもそも副腎疲労の病名が無いのですから当然の結果であり、医師側の問題ではありません。社会的に考えても医療費の財源にもまた限界があることは周知の通りですので、現在の日本の状況において、健康の全てを保険制度で賄おうとすること自体、もう限界が来ていて、なんとかしてあげたくともどうすることも出来ない、というの実情なのです。そのような現在の医療の制度の中でたまたま生じてしまった”ピットフォール”の一つに、副腎疲労症候群が入ってしまっている、ということなのです。ただそのことで、この”副腎疲労”という疾患がなかなか周知されず、治療にたどり着けない多くの潜在患者様を産んでいる、ということについては非常に残念であり、患者様にとっては不幸なことだと感じています。

 

 

《参加資料》

「医者も知らないアドレナル・ファティーグ」

ジェームズ・L・ウィルソン著

 

「しつこい疲れは副腎疲労が原因だった」

本間良子著 本間龍介監修

 

 

 

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