デトックス外来の対象症状と検査の目的
有害金属中毒:
メタル(重金属)検査
―様々な検査から慢性疾患の原因を突き止める―
水銀や鉛、ヒ素、カドミウムなどの人体に有害な重金属は、体内では低いレベルで存在しますが、継続して暴露した場合には代謝異常により体内へ蓄積され、結果的に脳や神経機能、発育にも悪影響を及ぼすことになります。
様々な検査から、有害重金属と健康に必要な必須ミネラルのレベルを分析します。
有毒有機化学物質中毒:
環境汚染物質(有毒有機化学物質)検査
―環境汚染物質の蓄積をスクリーニング―
私たちは、日常生活を送っているだけで、加工食品や日用品、薬品、殺虫剤、環境汚染など、様々な有毒有機化学物質に曝されています。がんや心臓病、慢性疲労、化学物質過敏症、自己免疫疾患、パーキンソン病、アルツハイマー病など、環境汚染物質の暴露が多くの健康障害と関連している現状を考慮して開発された検査です。様々な検査から、環境汚染物質(有毒有機化学物質)の蓄積をスクリーニングします。
デトックス外来における検査
デトックス外来における当院の治療法
キレーション点滴の主な流れ
有害物の蓄積量と排泄能力、点滴頻度等によって異なります。
血液尿検査、毛髪金属検査等による評価
サプリメント併用
キレーション点滴10回/1クール
体内の有害金属蓄積が改善したと判断された時点で終了
身の回りにひそむ有害金属
タリウム | 汚染水、空輪機器、鉛および亜鉛製錬所からの廃棄物、殺鼠剤、電気化学や電子部品(光電細胞、半導体、赤外線探知器、スイッチ)等 |
トリウム | 直熱塑真空管、高屈折率レンズ、X線血管造影剤、アーク溶接電極、ガス灯のガスマントル、合金素材、核燃料 、電子機器のタングステンコーティング、タングステン不活性ガス(TIG) の溶接電極 |
スズ | ブリキバビットメタル等の合金、液晶ディスプレイや有機ELの電極、自動車のフロントガラス、 青銅、黄銅、染料、絵の具や漂白剤等 |
タングステン | 電球、指輪等のアクセサリー、ダーツのバレル(持つ部分)、電子顕微鏡や電子線描画装置、切削工具、解剖用具(タングステン針)、戦車等の装甲、合金、電子部品等 |
ウラン | 原子力発電、核兵器、ガラス(ウランガラス)、根菜、リン酸塩肥料、ウラン鉱山からの残留物や汚染水等 |
有害金属の関与が示唆される症状
- ● 水銀はうつ病、疲労、発達障害、神経系や運動障害等
- ● アルミニウムはアルツハイマー病にとって重要な要因
- ● 鉛はうつ病、吐き気、疲労、コミュニケーションや集中力の問題、発育問題、神経系や運動障害等
- ● 亜鉛欠陥はアレルギー、発育問題、脱毛、にきび、体重問題等
- ● マグネシウム欠陥は、不安、うつ病、けいれん、運動障害等
- ● 銅欠陥はコレステロールレベルを上昇させ、貧血、慢性感染症等
- ● コバルト欠陥は、悪循環、偏頭痛やけいれん等
水銀中毒の有害性について
水銀中毒チェック
水銀は放射能の次に世界で2番目に危険な物質です。
主な侵入経路として、歯の金属のつめ物(アマルガム)、大型海遊魚(マグロ、クジラ、キンメダイ、カジキマグロ、カツオ etc)、ワクチンの添加物(チメロサール)、農薬等があり、有害金属は体内に蓄積されて行きます。排泄は極めて困難です。
また有害金属の蓄積があると、必須ミネラルが不足して更なる不調をまねきます。
腸内フローラを悪化させ、プロバイオティクスの効果が十分に出ません。
活性酵素が多く発生するため、様々な体の不調につながり、ガンリスクも高くなります。
手や顔など、原因不明の発疹、皮膚炎を起こし、アトピー性皮膚炎として診断治療されてしまっている場合も多くあります。
胎児と有害金属
有害金属、有毒有機化学物質等は妊娠の際に胎盤を通して赤ちゃんにそのまま移行してしまうため、妊娠中に赤ちゃんの体や臓を障害してしまう可能性が高く、十分な注意が必要です。
水銀と発達障害
①注意欠陥・多動性障害(ADHD)
②学習障害(LD)
③広範性発達障害(自閉症、アスペルガー症候群、レット症候群 等)の関係も議論されている所です。