新しいがんのスクリーニング検査
この検査は、体内のがん細胞から大量に放出される“ジアセチルスペルミン”の尿中排出量を測定するというものです。
「ジアセチルスペルミン」とは?
ジアセチルスペルミンは、“ポリアミン”の一種です。ポリアミンとは、細胞を持つ様々な生物に存在している成分で、納豆などの大豆発酵食品に多く含まれています。 細胞分裂時に遺伝子のコピーなどを行う大切な役目を担っており、細胞の生まれ変わりに必要不可欠な成分です。
そのうちのジアセチルスペルミンは、ほとんど全てのがんにおいて尿中で増えるので、様々な種類のがんの早期発見に参考として有用です。
「ジアセチルスペルミン」特長
- ■ がん患者さんでの陽性率が高い
- ■ 大腸がん、乳がんで早期からの検出感度が高い
- ■ 手術後の患者さんの状態が良く反映される
- ■ 尿で検査できるので痛みがない
- ■ 短時間で検査結果がわかる
がんは、まず予防から!
がんは早期発見で治ります
がんは、早期のうちは症状がありません。しかし早期に発見すれば高い確率で治る病気です。
生活習慣を改善していくことで、がん発生のリスクを減らす事が出来ます。しかし、がんの発生原因の全ては解明されていません。そのため、今後も定期的な検査で早期発見をめざしましょう!
検査結果について
検査の結果、リスクゾーンになっても必ずがんであるとは限りません。自分で“がんである”と決めつけて思い悩んだりしないで、再検査・精密を受けましょう。
予防のポイント
- ■ 新鮮な野菜中心の食生活事を!
- ■ 禁煙!
- ■ 運動を心がけ、適正な体重に!
- ■ 飲酒はほどほどに!
- ■ 糖、油(トランス脂肪酸)、塩分は控えて!
- ■ ストレスをためない!
検査方法
検査は尿検査にて行います。
がんを患っていると、尿中から2種類のジアセチルスペルミンが多く排泄されることが分っています。
早期の段階で変化することから、がんの早期発見には有用な検査として用いられています。
検査の流れ
尿を採取します。(約5ml程度)
尿の検体検査を行います。
スクリーニング機器にて解析を行います。(約5分~10分)
解析結果をもとにレポートを作成します。
検査結果のご説明を致します。
※ 検査の実質時間は目安として30分程となります。